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僕らは 第二十七話

[291]  unknown soloist.  2007-11-02投稿
一時間程経っただろうか、“手術中”と書かれたランプが消え、医者が出て来た。
僕らは立ち上がり、その医者に駆け寄った。
「非常に申し上げにくいのですが…順也くんは…亡くなりました。」
僕は、この医者は何をふざけているのだろうと思った。
しかし、運び出された順也の遺体を見た瞬間、真実を受け入れざるを得なかった。
順也は死んだ。信じられなかった。信じたくなかった。
凌駕が突然、走り去ってしまったので、僕は急いで後を追った。

凌駕は、病院の庭に立っている柳の木に手をつき、泣いていた。
僕は数歩後ろで立ち止まった。
「順也が死んだのはオレのせいだ!オレと関わった人間は死ぬんだ!何でオレ、忘れてたんだ…」
凌駕は、柳の木を殴りつけ始めた。

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