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幸せに過ごせますように…?

[408]  さき  2007-11-03投稿
「かー君今幸せ?」
「うん!すっごい幸せ!!」
夏休みの課外、となりの教室に行ったときの友達と彼との会話。
満面の笑みを浮かべて放った言葉の意味を知ったのは、夏休み真っ最中のことだった…


「お疲れ様です。」

バイトが終わって、着替えながら彼の話…

「え…彼女できたよね?」

思わぬ友達の言葉…


「でもいないって…」
私の情報は5月で止まっていた。

『バイトお疲れ。ひまだったらメール付き合ってくれない?』

斗麻くんからメールがきていた。
私はそれとなく聞いてみた。
『今7人の中で彼女いるの誰だっけ?』

『宮川とかずまだよ。いいよねぇ。』

『みんな幸せ感じてんだね。』

かずま…

それがわたしの好きな人の名前…
あの時の幸せの意味を知った…

夏休み後期課外。
合同授業なので出席番号の遅い彼と早い私はたまたま隣の席になった。

(もう平気…)

ドキドキすることもなく時間は過ぎ去った。
かずま君の髪は赤く、その髪が夏の幸せを語っていた。


何もかも忘れたくて、元々仲良しだった裕也とはしゃぎまくった。
愉快な仲間たちと楽しんだ。

ある朝、たまたまかずま君に会った。


「おはようございます」

丁寧に頭をさげられた瞬間、恋の終わりを感じた…
視線が合ったときも、
(いい人見つけろよ。)そう言われてる気がした。


2回目の校外実習前、愉快な仲間たちはなぞなぞにはまっていた。
私と裕也は授業が終わってすぐに隣のクラスへ行って出題した。友達が考えている間、わたしは2年生の教室へ繋がる階段を見ていた…
かずま君がいつも見ている階段。
たぶん彼女は2年生…

そう考えていると、突然目の前に手が現れた。


パチッ!


びっくりした。
驚かされたことにではなく、驚かした相手がかずま君だったからだ。

「びっくりしたぁ!!」
「ははっ。」

そしてかずま君も一緒に問題を解いた。
笑っているとき、かずま君が私をみていた…
立ち直った私を、見てくれていたのかもしれない。
そして校外実習…
私の恋心が戻った…

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