龍と狼77
ソンスンは、チャンホがCIAのスナイパーに射殺された事、空港への道を封鎖された事などを淡々と伝えた。
その時、柳田が指でソンスンの肩を軽く突き、電話を自分に代わるように求めた。
ソンスンが、柳田に携帯電話を渡すと、柳田は英語で話し始めた。
「はじめまして、大統領閣下。あなたが大韓民国大統領だと言う事を信じて、お話をさせて頂きます。」
「ええ、如何にも、私が大韓民国の大統領です。今は何も証明する物はないがね。」
柳田は、テレビなどを通じて聞いた憶えのある声を確認すると、深く深呼吸をして、話し始めた。
「閣下、私は日本の公安当局の人間です。
事情をご説明している時間はありませんが、訳あって、閣下が派遣された人物と、他にFBIの特殊捜査官と現在、行動を共にしています。」
電話の相手は少し驚いた口調になった。
「これは、面白い組み合わせですな。
まさか、日本の捜査当局の方と一緒に行動をしているとは。」
皮肉っぽい言い方をされて、柳田は少し苛立ったが、それを抑えて話を続けた。
「閣下、一刻の猶予もありません。単刀直入に申し上げます。
もはや、CIAや米軍は奴等の息がかかっており、全く信用できません。」
その時、柳田が指でソンスンの肩を軽く突き、電話を自分に代わるように求めた。
ソンスンが、柳田に携帯電話を渡すと、柳田は英語で話し始めた。
「はじめまして、大統領閣下。あなたが大韓民国大統領だと言う事を信じて、お話をさせて頂きます。」
「ええ、如何にも、私が大韓民国の大統領です。今は何も証明する物はないがね。」
柳田は、テレビなどを通じて聞いた憶えのある声を確認すると、深く深呼吸をして、話し始めた。
「閣下、私は日本の公安当局の人間です。
事情をご説明している時間はありませんが、訳あって、閣下が派遣された人物と、他にFBIの特殊捜査官と現在、行動を共にしています。」
電話の相手は少し驚いた口調になった。
「これは、面白い組み合わせですな。
まさか、日本の捜査当局の方と一緒に行動をしているとは。」
皮肉っぽい言い方をされて、柳田は少し苛立ったが、それを抑えて話を続けた。
「閣下、一刻の猶予もありません。単刀直入に申し上げます。
もはや、CIAや米軍は奴等の息がかかっており、全く信用できません。」
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