龍と狼78
「閣下、恐らく、セレモニー会場となる、サンフランシスコスタジアムを警護する米軍も、オオカミの配下だと考えられます。
今は日韓の垣根を越えて、協力し合う時です。」
「私にどうしろと言うのだ?」
柳田は、頑なに見守るソンスンをチラッと見た。
「現在、イージス艦一隻を含む、貴国の艦船数隻が米海軍との合同演習の為、サンフランシスコに寄港しているはずです。それらの艦船、及び、部隊に協力を求めたいのです。」
「なんと!」
「なにいっ!」
ソンスンと電話の相手はほぼ同時に反応した。
「我が国軍を動かせと?!
何の確証もなく、軍を動かす事などできる訳がないではないか。
それも電話で“日本の公安当局の者”と名乗る人物の一存で動ける訳がない。」
柳田は退かなかった。
「閣下、いきなり“日本の公安当局の人間”が、お願いするような事でない事は、充分承知しております。
しかし!米軍などのアメリカ当局、又はその一部が奴等の配下になっている事は、貴国の情報員がCIAに射殺された事で立証されます。
閣下、その現場では、私の部下二名も同時に射殺されているのです。その模様はここにいる彼も、FBIの彼女も目撃しています。」
今は日韓の垣根を越えて、協力し合う時です。」
「私にどうしろと言うのだ?」
柳田は、頑なに見守るソンスンをチラッと見た。
「現在、イージス艦一隻を含む、貴国の艦船数隻が米海軍との合同演習の為、サンフランシスコに寄港しているはずです。それらの艦船、及び、部隊に協力を求めたいのです。」
「なんと!」
「なにいっ!」
ソンスンと電話の相手はほぼ同時に反応した。
「我が国軍を動かせと?!
何の確証もなく、軍を動かす事などできる訳がないではないか。
それも電話で“日本の公安当局の者”と名乗る人物の一存で動ける訳がない。」
柳田は退かなかった。
「閣下、いきなり“日本の公安当局の人間”が、お願いするような事でない事は、充分承知しております。
しかし!米軍などのアメリカ当局、又はその一部が奴等の配下になっている事は、貴国の情報員がCIAに射殺された事で立証されます。
閣下、その現場では、私の部下二名も同時に射殺されているのです。その模様はここにいる彼も、FBIの彼女も目撃しています。」
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