同じキモチ
俺の携帯にはあいつのアドレスがない。
知りたくて知りたくて、奴の友人の好きでもない女と頻繁に連絡を取っていた。
それでもあいつのアドレスを聞く事は出来なかった。奴に直接、電話をすれば良かったけど最後の一年、違うクラスだったし今さら。中学を卒業してから再会するまで七年もの歳月を経た。それもこんな形で…。
「中二の時、私の事『好き』って言ってくれたよね。八年も前の事なのに情景まで覚えてる。
その後、私は一人の人を凄く愛したけど何かが足りないと思った。
今さらだけど私も好きだったよ、ケンイチ」
これが奴の両親から聞いた、俺への最後のメッセージだ。
もし俺に女が居たらどうすんだよ。
もし俺に婚約者が居たらどうすんだよ。
もし、俺がお前と同じ気持ちじゃなかったらどうしてたんだよ。
お前が、精神病んでたなんて思いもしなかったよ。
いつも元気に笑っていて、人を困らせるような事もしないで。
お前のアドレス知ったとき、さすがの俺も泣きそうになったよ。
だって、俺の名前だったもんな。
お前、生きるの下手だよ。俺もお前も。
知りたくて知りたくて、奴の友人の好きでもない女と頻繁に連絡を取っていた。
それでもあいつのアドレスを聞く事は出来なかった。奴に直接、電話をすれば良かったけど最後の一年、違うクラスだったし今さら。中学を卒業してから再会するまで七年もの歳月を経た。それもこんな形で…。
「中二の時、私の事『好き』って言ってくれたよね。八年も前の事なのに情景まで覚えてる。
その後、私は一人の人を凄く愛したけど何かが足りないと思った。
今さらだけど私も好きだったよ、ケンイチ」
これが奴の両親から聞いた、俺への最後のメッセージだ。
もし俺に女が居たらどうすんだよ。
もし俺に婚約者が居たらどうすんだよ。
もし、俺がお前と同じ気持ちじゃなかったらどうしてたんだよ。
お前が、精神病んでたなんて思いもしなかったよ。
いつも元気に笑っていて、人を困らせるような事もしないで。
お前のアドレス知ったとき、さすがの俺も泣きそうになったよ。
だって、俺の名前だったもんな。
お前、生きるの下手だよ。俺もお前も。
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