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ディフェンド ”仲間の嘘” 33

[358]  2006-03-24投稿
 「けっ、啓吾っ!!」
 啓吾の方に駆け寄っていく怜。
 「いっ・・・てぇっ」
 「・・・龍華さんの能力って・・・―――」
 「君が思っているとぉりだよ。龍華君は炎を操る能力を持っている」
 「じゃあ、何で貴方が龍華さんの能力と顔を・・・?」
 「あぁ、まだ言ってなかったね。僕は人の顔・能力全てを自分の物にすることが出来るコピー能力を持っているのさ」
 「コピー・・・―――」
 「この顔だったら、充分楽しめそうだからねぇ・・・」
 「貴様っ・・・―――」
 と、啓吾が言うと近くにいた怜が聯の方に歩き出していった。
 「れ、怜っ?!」
 「たとえ龍華さんの顔を使っても・・・、私は容赦しない・・・」
 「いいのかい?そんなことを言って」
 「だって、貴方は本当の龍華さんじゃ無いわけだからね!」
 と、言って怜は右手を前に突き出して電気を籠める。
 「ほぅっ・・・、電機を操る能力か・・・」
 怜が溜めていた電気を放った。だが、聯は軽々とよけた。
 「このっ!」
 「おぉっと」
 怜は次々と電気を溜めては聯に放った。しかし、どれもかわされてしまった。
 「甘いなぁ、それでよく、今まで倒れなかったね」
 「うるさいっ!!」
 「龍華君もなぜ、この子達を買ったのかも僕には想像も出来ないよ」
 「うるさいっ!!!」
 怜が、聯の方へ手を突き出した。だが、聯の姿は見当たらなかった。
 「・・・!」
 「いい加減、諦めたら?」
 「!」
 聯がいつの間にか怜の後ろに立っている。
 「所詮、君達はただ龍華君に遊ばれてた、ってこと」
 「・・・龍華さんは、私たちの仲・・・―――」
 聯は手から波動を出し、怜は壁の方に叩きつけられた。
 「まーだ、分からないの?龍華君は、君達を裏切ったんだって」
 聯が怜の方へ歩いてくる。
 「そんな・・・こと・・・ない」
 怜が、苦しそうに言う。
 「まだ、そんなことを言ってんの?・・・しかたない、命令どうり君を殺すとしよう。あの世で、いつまでも同じ事を言っていればいい」
 と、言うと聯は怜の方に手を突き出した。
 「・・・っ・・・―――」

 どうすればいいの・・・龍華さん

 本当に、私たちを裏切ったの・・・?

 じゃあ、あの時言ったあの言葉は嘘だったの・・・―――?

 嘘・・・だったの?














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