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同じ星に願いたい… 6

[106]  2007-11-07投稿
彼に言われ、一つづつお互いに答えていく事にした。


「何処に住んでる?」


住んでいる場所は、お互い離れていた。
私は静岡、彼は東京。
これだけの距離で、よくこんなに会えたと改めて驚いた。


「趣味は?」


私はピアノと写真、それと天体観測と答えたが、彼も私と同じようなものだった。


「好きな星はある?」


私が好きな星座は形が美しいオリオン座とさそり座。それと牡羊座。
自分が牡羊座生まれだから。


「俺も一緒、牡羊座生まれ」


彼はパッとこっちを見て言った。


「へぇー。じゃあ誕生日は?」


自己紹介の内容としてはベタな質問を私は最後の質問のつもりで聞いてみた。


「早生まれ、3月30日」


「・・・・・・・・・・・・。」


余りの衝撃に声も出せなくなった私に、彼が不思議に思ったのか、どうしたの?って声を掛けてきました。


「わ…私も同じ。3月30日」


私が声も出ない程びっくりした理由が、彼も分かったみたい。

同い年って事だから、本当に同じ星の下に生まれた二人だったのです。


「だから、同じ場所で会ったのかもしれない…。」


「星が導いてくれたのかなぁ。」


あまりにも不思議で偶然すぎる出会いに、お互いが惹かれあったのが、かすかに感じ取れた瞬間でした。
帰り掛けに彼が改めて違う場所でも会おうと誘ってくれたのが嬉しかった。

それからは毎日欠かさず、彼とメールでやり取りをしている。
向こうからのメールは、まるで日記のような文章だが、かえって彼の日常や内面が見えてきておもしろい。
思わず声を出してクスッと笑ってしまったり…今は友人だけど、こんな関係もアリかなって。

”この日生まれの人はこのような性格”

誕生日の本を見ると、やはり同じ日に生まれただけあって、色々な部分が似ているように思えた。


彼は週3日、音楽教室でピアノを教えていて、他の日は売り込みに出掛けたり、大学時代の友人の伴奏など演奏活動をしているそうで、忙しい時と、そうでない時の差が結構あると教えてくれた。

改めて会う日は予定が入っていなければ、私の休みに合わせてくれるって。


何だかドキドキする…。

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