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龍と狼84

[332]  武藤 岳  2007-11-08投稿
仁川内にあるミーティングルームには、アメリカに演習に来ている韓国海軍の四隻の艦長以下、主なメンバーが集結し、事態の対応を協議していた。

「大統領からの命令が下った以上、任務を遂行するのが当然だが・・・。」

仁川の指揮官である、一人の中佐が静かに切り出した。

「しかし、米軍の要請を全く無視する訳にはいかん。
そもそも、米軍がニホンオオカミに組みしているとは、考えられんのだが・・・。」

「艦長、米軍が兵を上陸させるように言ってきているのです。大統領が仰るような、夜間の強行上陸の手間が省けたではありませんか!」

巡洋艦アリランの艦長はコーヒーを少し飲み、カップを机に戻した。

「だが、“乗員全て”というのが解せない。
その間に、本当に艦が攻撃されれば、我々は陸に上がった河童になるぞ。」

「必要人員も全て陸に上げると言うのは、どう考えても、おかしい。」

色々な意見が飛び交う中、仁川の艦長、パク・ハギュンは、黙ったままだった。

「パク艦長は如何お考えですか?」

若い幹部兵に質問され、パクは重い口を開いた。

「米軍の管理下にある、この水域では、米軍の意向には逆らえないが、艦を無人になどできる訳がない!」


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