プレゼント?
綺麗な青空が広がる昼間、私の携帯が鳴った。その瞬間、なぜか嫌な予感がした。
……翔ちゃんがバイクで事故を起こし病院に運ばれた。という内容だった。
翔ちゃんは私の幼なじみで高校生の時から4年間付き合っている。私は大学に進み、翔ちゃんは自動車整備会社に就職していた。
急いで病院に向かった私を翔ちゃんのお母さんが迎えてくれた。
「お母さん…翔ちゃんは?」「………。」無言で歩き始めたお母さんに付いていくと、病院の地下へ通じる階段を降りて行った。
「え……嘘だ!まさか…」私は頭が真っ白になりそうだった。
お母さんが向かった先は霊安室だった。「涼子ちゃん、翔の顔見てやって。」翔のお父さんが言った。私の足は前に進まなかった。まだ信じられなかったのだ。お母さんに付き添われ、翔ちゃんの前に立った。翔ちゃんの顔は綺麗だった。寝ているようだった。「翔ちゃん!翔ちゃん!起きて!イヤ〜私を一人にしないで!」私は翔ちゃんに覆い被さって泣いていた。後ろでは翔ちゃんの両親も泣いていた。
通勤中の事故だった。対向車が急に翔ちゃんのバイクにぶつかったそうだ。原因は相手ドライバーの居眠り運転…許せない。顔は綺麗だったが頭を強く打って即死だった。
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