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大好き

[363]  TOMMY GIRL  2007-11-11投稿
『大好きです。』
…なんて言えたらぃぃのに。
言えるわけないのにな。
私にはバイト先に大好きな人がいる。
飲食店で働く1つ上の先輩。
みんなに頼られる、おもしろくて、笑顔が絶えない人。
そんな彼を気付いたら好きになってた。
なんでかなんてわからない。
なにがきっかけだったかもわからない。
ただわかるのは、彼が笑うと私も幸せになれる。
彼が元気がないと私も落ち込む。
彼の優しい瞳で見つめられると、全身が締め付けられる。
彼が私に触れたところが熱くなる。
もう私の心は彼に支配されている。
この想いを伝えたい。
溢れんばかりのこの想いを。
でも伝えられない。
私は知っているから…
彼が私の想いを受け入られないことを。
私は知っているから…
彼には他に大切な人(彼女)がいることを。
それを知った日から
私の想いは日を浴びることは
決してできなくなった。

『これ、お土産です』
バイト前に彼が店長に差し出した。
『おぉ、ありがとう。
どこに行ったの?』
『温泉っす』
彼が明るく答えた。
『なんだ〜彼女とか〜??
やるなぁ。』
冗談まじりで店長が彼に突っ込んだ。
私の鼓動は早くなった。
(彼女がいる…の??
お願いっ、否定して)
『まぁ。…はい。』
彼が照れながら頷いた。
私は頭が真っ白になった。
涙が出そうだった。
『聞いたか?彼女と温泉だって
やらしいなぁ〜』
店長が私に笑顔で話しをふってきた。
『ほんと、やらしい〜』
私は涙を堪えて飛び切りの笑顔で返した。
その後に3人で何かを話したことは覚えいる。
が、何を話したかは全く覚えがない。
ただひたすら作り笑顔を保つことに必死だった。
他の仲間から聞くところでは
彼と彼女は中学生からの同級生で
付き合って何年も経ってる。
何回か別れたこともあったみたいだったが
今は落ち着いてるそうだ。

『おはよっ』
何も知らない彼は今日も笑顔であいさつしてくる。
『おはようございます』
私は張りのない声で答えた。
『元気ないな。
大丈夫か??』
彼が大きな手で私の頭を撫でる。
(触らないで。
…彼女が、彼女がいるのに)
パッと顔をあげると
彼の優しい瞳が心配そうに私を見つめていた。
(どうしよう…やっぱり好き)

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