いのり?
先輩の話を聞いていて、いつも、『奥さんと幸せそうだな。』って思ってました。なのに、なんで…。
どこかお互いの気持ちに気付きながら、暗黙の了解で気持ちを伝え合う事のなかった二人。お互いこの関係が良くない事は分かっていた。だから、
後輩として可愛がってくれている
と自分に言い聞かせていた。それなのに、今になって男がなぜその関係に足を踏み入れようとしたのか、不思議だった。と同時に、私の中でとても大きな罪悪感が生まれた。
わかってる。今カミさんに不満があるわけじゃない…でもカミさん以上に好きになっちゃったんだよ。この年で、恋愛してるなんて笑われるかもしれないケド、そんな気持ちなんだ。
運転しながら、少し私の方を見て、男が言った。
周りから見れば、どんなに身勝手な男だろう。妻がある身でありながら、他の女に現をぬかし、こんな言葉を口走る。しかし、私にはこの言葉が偽りだとは、どうしても思えなかった。男の私への愛情は、職場でも、会っていた時でも、充分感じていたからだ。分かっていて、気付かないふりをしていた。気付いてしまえば、自分の気持ちが止まらなくなる事が分かっていたからだ。
どこかお互いの気持ちに気付きながら、暗黙の了解で気持ちを伝え合う事のなかった二人。お互いこの関係が良くない事は分かっていた。だから、
後輩として可愛がってくれている
と自分に言い聞かせていた。それなのに、今になって男がなぜその関係に足を踏み入れようとしたのか、不思議だった。と同時に、私の中でとても大きな罪悪感が生まれた。
わかってる。今カミさんに不満があるわけじゃない…でもカミさん以上に好きになっちゃったんだよ。この年で、恋愛してるなんて笑われるかもしれないケド、そんな気持ちなんだ。
運転しながら、少し私の方を見て、男が言った。
周りから見れば、どんなに身勝手な男だろう。妻がある身でありながら、他の女に現をぬかし、こんな言葉を口走る。しかし、私にはこの言葉が偽りだとは、どうしても思えなかった。男の私への愛情は、職場でも、会っていた時でも、充分感じていたからだ。分かっていて、気付かないふりをしていた。気付いてしまえば、自分の気持ちが止まらなくなる事が分かっていたからだ。
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