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届かない手紙2

[714]  たかし  2007-11-13投稿
孫の一人がその箱を開ける..


中には、何通もの手紙

孫の一人 「読んじゃお か?」

別の孫 「だめ〜!」

「だめな気がする」







慶治の娘 「お帰りなさい!」

「お父さんに手紙きてますよ」



慶治
「!!」

それは紛れも無い、50年もの長い間続けた、幸子からの手紙であった。





「幸子です。この手紙が届くころは丁度、慶治さんの誕生日ですね。
改めましてお誕生日おめでとうございます..
私はいま携帯電話を勉強中です……メールという文章も送れるそうです……でも私は……声が聞きたい…慶治さんの………そして…許されるのなら…………」






「会いたい」






慶治はそれ以上手紙を読むことができなかった。






幸子はトラックに跳ねられた。ほぼ即死の状態であった。







この手紙を出した直後に……

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