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リフェード12

[218]  サス  2007-11-14投稿
町中からフォールドへの帰り道。街灯はなく月明かりが頼りだ。
左には整備された綺麗な林。森林浴ができるだろう。右には湖が見える、湖面に写る波打った満月。
しかしその満月が今日は赤みを帯びていた。不気味さを感じるが彼らはあの食事の話しをしてそれを気にも留めなかった。

『レイス!まえぇっ!!』

少年の発した言葉の刹那に刃の衝突音。
突如、振り上げられた刃が彼を両断せんとした。
後ろを振り向きながら話していた彼はとっさに前に蒼の刃を出しそれを間一髪の所で防いだが、そのまま少年と青年の間を割り吹っ飛んだ。彼の刃は甲高い音と共に消えてしまった
砂埃を巻き上げ制止する。彼に走って近づく2人。
『大丈夫かよ!』
犬猿の仲にありながらも心配する。食事で溝は少しは埋まったようだ。食事とはそう言う不思議な力があるのだ

襲ってきた白いスーツの者がおもむろに口を開いた
『あの一瞬の間に刀を出し、私の肘に薄氷を生成しましたか…お見事』
ラウルの身の丈程の無骨な刃を地に突き刺しパチパチと拍手をする。表情は伺えないが口元がにやけてるのがわかる

『なんとか大丈夫だ。しかしお前、なに者だ』

鋭い眼光を向け問う。
しかし、たったこの一合で彼は悟った。薄氷により衝撃は和らげたが完璧に生成した刃が隙を突かれたとはいえ消されたのだ。残ったのは手の痺れと自分への苛立ち
──俺1人では勝てない──と言う無力感
額からにじみ出る冷や汗が風に撫でられ冷たく感じるのだった

そして彼らは、この男と対峙して三人が同じ考えにたどり着いていた。

人間の形はしているが人ではないと

耳障りな拍手をするのを止め男は言い放った
『やはりお気づきになりましたか。単純かつ明瞭に言いましょう。あなた方の"敵"です』
敵とは魔物の事であろう。彼らは瞬時に理解する。

『そうか…んじゃぁ遠慮はいらねぇな!ラウル行くぞ!』
『うん!』

青の青年の右腕の違和感に気づいてか、彼には言わなかった。

少年は疑念を抱く
──あの剣どこかで見た事が……そして似てる…──

今はそんな思考も許されない。眼前の敵を退けるのみ
2人の手が輝く。金髪の青年は戟を、少年は身の丈程の大剣を具現化する。

そう、少年と敵の武器を改めて見比べると似てるのだ。

何かの因果を思わせる敵に彼らは疾走した

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