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いのり?

[240]  リュウ  2007-11-15投稿
 男に離婚してほしかったわけじゃない。もし、簡単に離婚するような男だったら、好きにはならなかっただろう。それに、私には男と男の奥さんの人生をまるっきり変えてしまう程の覚悟もない。
 ただ、男を真剣に好きになっていた私にとって、離婚の気持ちが見えない事は淋しい事でもあった。
 私だけを愛してほしい、私が男の中で1番であってほしい。でも、永遠の愛を誓った奥さんを、簡単に手放す人であってほしくない。
矛盾しているが、私はそんな気持ちの中にいた。
 滝の前で何か男が願掛けをしていた。それを見て、私も、
今の曖昧な関係が、どんな結果でも、早くしっかりしたものになりますように。誰も傷付かない結果になりますように。
と、願った。
隣の男はまだ何かを祈っているようだった。願掛けに力が入っているのか、少し震えている気がした。
 滝を後にしてまた少し歩き出し、ある橋の上で二人は腰を下ろした。私は相変わらず子供のように少し甘えるような態度で、男と話し始めた。この時、まだ私はこの先の事など何も想像していなかった。私と男の終止符も見えていなかった。

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