たれまに〜Anniversary〜(26)
「俺にとって今、必要なのはおまえだよ!
けど、おまえにとって必要なのは、誰だ?」
松本はただ一点を見つめている。
今、私に必要なのは誰か…?
松本?
それとも…。
『じゃあさ、俺の彼女になる?』
気持ちを伝え続け、やっと聞けた言葉。
突然で、でも凄く嬉しかった。
短く切った髪を
『猫みたい』
って撫でてくれたんだよね。
本当は、長い髪が好きなのに…。
私が身体を捧げようとした時だって
『俺にだって性欲はある。けどお前を大事にしたいとも思ってる』
彼なりの精一杯だったんだと思う。
…本当、いつだって和也だ。
思い出すのは、和也の事だけだよ。
「ま、松も…、私…」
また泣きだしそうになる。
松本はわかってるんだと思う。
一度も振り返らない。
ボソッと何か聞こえて、私は聞き返す。
「行けよ!…記念日なんだろ!?」
松本…!
肩が…
震えてるよ?
まっすぐに、好きだって言ってくれた松本。
守ってやるって言って、さっきだって助けてくれた。
ごめんね…
けど一番言いたいのは…
「ありがと!」
私は走る。
そう―\r
彼の元へ―\r
けど、おまえにとって必要なのは、誰だ?」
松本はただ一点を見つめている。
今、私に必要なのは誰か…?
松本?
それとも…。
『じゃあさ、俺の彼女になる?』
気持ちを伝え続け、やっと聞けた言葉。
突然で、でも凄く嬉しかった。
短く切った髪を
『猫みたい』
って撫でてくれたんだよね。
本当は、長い髪が好きなのに…。
私が身体を捧げようとした時だって
『俺にだって性欲はある。けどお前を大事にしたいとも思ってる』
彼なりの精一杯だったんだと思う。
…本当、いつだって和也だ。
思い出すのは、和也の事だけだよ。
「ま、松も…、私…」
また泣きだしそうになる。
松本はわかってるんだと思う。
一度も振り返らない。
ボソッと何か聞こえて、私は聞き返す。
「行けよ!…記念日なんだろ!?」
松本…!
肩が…
震えてるよ?
まっすぐに、好きだって言ってくれた松本。
守ってやるって言って、さっきだって助けてくれた。
ごめんね…
けど一番言いたいのは…
「ありがと!」
私は走る。
そう―\r
彼の元へ―\r
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