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デスキング

[729]  KID  2007-11-17投稿
ある日、こんな話が飛び交った。
「デスキングって噂知ってる?」
「知ってる知ってる!私はないけど友達がこれがきっかけで………」
ここで会話が途切れた。デスキング、皆の言う王さまゲームだ。中学生の中で流行ってるという。
某中学校のあるクラスではデスキングが流行っていた。これから地獄が待ってるとも知らずに………。
こういうゲームは何かとターゲットが1人となってしまう。まさに該当する人がいた。暗いだの何だので嫌われ友達はいない。毎日が苦痛の日々。だが大きな夢があった―「人間抹殺プロジェクト」………
この憎悪と哀しみをこのバカな人間共に分からせてやる……
そのためには精神力の向上が必要であった。そう、前に人を1人殺したのだ。それからというもの毎日がびくびくしながらの生活………。
慣れるためにも実戦を積もうと生け贄をどうしようか計画を練った。
そして計画実行当日………
山奥に連絡網で呼んだデスキングの関係者たちが集まった。呼び出した餌は覚せい剤。遠くから見ていた限りでは全員集まったようだ。
「遅えなまったく、何分待たせる気だ。まじ殺してえ。」
と呟いた………。
すると突然背後に痛みが走った……。日本刀が心臓を貫通していたのだ。「お、おま…え……」そこで意識がプツンと途切れた。
残りの人間を殺るなどそう時間はかからなかった。いっきに山は血に染まり死体は無惨に転がっている……。
「ケヒヒ………みてろ!」微かな声で言いながら彼は山の奥へと消えていった………。

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