天と地の間で−序章?−
コンコンコン
「はーい、セーラでしょ?開いてるわ。入って。」
中から声がしたので、私は玄関の扉を開け、中に入った。
いつものように廊下を歩き、突き当たりにあるドアをそっと開いた。
「おばあちゃん、久しぶり。元気にしてる?」
そこには、暖炉の前で編み物をしているお婆ちゃんが一人、ゆり椅子にゆらゆら揺られながらいた。
私が近付くと、ゆっくりとこちらを見て、
「いらっしゃい。待ってたわ。さ、もっと近くに来て、顔をみせてちょうだい。」
と、にっこり笑った。
「あんなに小さかったセーラが、もう結婚だなんて。月日が経つのは早いわね。
いつまで居られるの?一泊は出来るんでしょ?」
「もちろんよ。いーっぱいおばあちゃんの料理食べに来たんだから!」
そう言って二人でクスクス笑った。
おばあちゃんの家は実家からも近く、なにかというとよく来ていた。バースデー、夏休み、ハロウィン、感謝祭、それから…。 とにかくよく来ていた。
今日は私が来週結婚するための報告。それと…お別れを言いに。今はイギリスにいるけど、結婚したら彼の故郷のロシアに行ってしまうから。
「さて、じゃあセーラが好きなグラタンでも作ろうかね。」
「やったー!おばあちゃんのグラタン大好きなんだもん!!」
そう言ってはしゃいでいる私に「待ってて」と言い、おばあちゃんはキッチンへと歩いて行った。
一人になり、部屋の中をぐるりと見渡すと、いろんな物が見えてきた。
古くて時間になっても鳴らない柱時計。遊んでぶつかって欠けた花瓶。そして…暖炉の上に置いてある「オルゴール」。
三人の天使が乗っている、私のお気に入りだ。
(そういえば小さい頃に、この天使達の話し、おばあちゃんがしてくれた。
どんなだったっけ…?)
物思いにふけっていると、おいしそうな匂いが鼻をくすぐった。
「ごはん、できたわよ!」
「はーい!」
そう言って、私は一目散にキッチンに向かった。
頭の片隅に、オルゴールを思いながら。
「はーい、セーラでしょ?開いてるわ。入って。」
中から声がしたので、私は玄関の扉を開け、中に入った。
いつものように廊下を歩き、突き当たりにあるドアをそっと開いた。
「おばあちゃん、久しぶり。元気にしてる?」
そこには、暖炉の前で編み物をしているお婆ちゃんが一人、ゆり椅子にゆらゆら揺られながらいた。
私が近付くと、ゆっくりとこちらを見て、
「いらっしゃい。待ってたわ。さ、もっと近くに来て、顔をみせてちょうだい。」
と、にっこり笑った。
「あんなに小さかったセーラが、もう結婚だなんて。月日が経つのは早いわね。
いつまで居られるの?一泊は出来るんでしょ?」
「もちろんよ。いーっぱいおばあちゃんの料理食べに来たんだから!」
そう言って二人でクスクス笑った。
おばあちゃんの家は実家からも近く、なにかというとよく来ていた。バースデー、夏休み、ハロウィン、感謝祭、それから…。 とにかくよく来ていた。
今日は私が来週結婚するための報告。それと…お別れを言いに。今はイギリスにいるけど、結婚したら彼の故郷のロシアに行ってしまうから。
「さて、じゃあセーラが好きなグラタンでも作ろうかね。」
「やったー!おばあちゃんのグラタン大好きなんだもん!!」
そう言ってはしゃいでいる私に「待ってて」と言い、おばあちゃんはキッチンへと歩いて行った。
一人になり、部屋の中をぐるりと見渡すと、いろんな物が見えてきた。
古くて時間になっても鳴らない柱時計。遊んでぶつかって欠けた花瓶。そして…暖炉の上に置いてある「オルゴール」。
三人の天使が乗っている、私のお気に入りだ。
(そういえば小さい頃に、この天使達の話し、おばあちゃんがしてくれた。
どんなだったっけ…?)
物思いにふけっていると、おいしそうな匂いが鼻をくすぐった。
「ごはん、できたわよ!」
「はーい!」
そう言って、私は一目散にキッチンに向かった。
頭の片隅に、オルゴールを思いながら。
感想
- 8000: 主人公?結婚する割には精神年齢低そう。 [2011-01-16]
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