涙の絆 16
純に異変が起きたのは、仕事初めの1月5日である。 純は、夕方の5時から仕事のはずであった、がしかし、その時刻に自治は仕事には、入ることはなかった。純は、起きるとジャ−ジのまま、街を行く宛もなく、歩くというより、走る感じで徘徊したのである。純の父と母は、今日母の田舎から帰る予定である。 まず純は、駅に行った。信じられないことだが純には、新幹線に乗ってこの世界を抜け出せと、言われてるように聞こえるのである。だが純は、お金を持っていないので改札を入る事が出来ないことに気が付き、次は街の工場跡地に行き乗り捨てられた車の上に乗ったりと、変わった行動をとった。これが幻聴幻覚とは、純は、この時知るよしもなかった。
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