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ディフェンド ”熱戦の終結” 

[329]  2006-03-26投稿

 何で怜は、あんなに必死なんだ?

 どうして何度でも立ち上がれるんだ?

 そして、何でそんなに泣いているんだ・・・?

 怜は、目に涙を溜めながら戦っている。啓吾は聯のとてつもない波動のせいでまだ動けなかった。
 「まだ、動けるんだ・・・」
 「さっきから嘘ばっかりで、何が楽しいの?」
 「嘘じゃなくて、本当だよ」
 怜は、おもいっきり刀を振るが、聯にかわされる。
 「僕が言うと、信じれないかな?」
 聯は、右手を顔の前に移し龍華の顔のコピーと能力のコピーを解いた。
聯が、パチッと指を鳴らすと何処からかモニターが現れた。そして、砂嵐のモニターから人の姿がだんだん映ってきた。
 「りゅ、龍華・・・さんっ?」
 啓吾と怜が、モニターに目を移す。すると龍華が話し出した。
 『啓吾、怜。・・・聯の言ってることは本当だ』
 「えっ・・・―――」
 『御前らなんて、買いたくて買ったわけじゃない』
 「そ、そんな・・・―――」
 怜が言う。
 『御前らは、俺に遊ばれてただけなんだよ!』
 「嘘・・・嘘だよ・・・」
 モニターがまた砂嵐になって、やがてモニターが消えた。
 「ね。言ったとぉりでしょ?」
 「嘘・・・だろ・・・―――?」
 啓吾が下を向き、言う。
 「聯様・・・」
 「ん?」
 聯が後ろを振り向くと、後ろに髪の長い女の人が立っていた。
 「時間です」
 「あぁ、もぅそんな時間か」
 聯は後ろにある大きなドアの方へと歩いていった。
 「嘘をついた仲間のために必死になる姿・・・。実に楽しかったよ」
 と、言って聯と女の人はドアの中へと姿を消した。






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