drop〜from the sun〜?
時計が見える位置まで
近づく。時計はだいたい
予想通りの時刻を指して
いた。さぁ早く帰ろうか
と振り返ろうとした時、
物音。どうやら奥にあ
るでっかい物置の中から
だ。明らかになにか生き
物の動く音だった。そこ
でなぜボクはそれが気に
なったのか思い出せない
ただ気づくと右手を
物置の戸にかけ、開け放
っていた。
「バレちゃったね。」
早朝に、それも物置の中
で出会った彼女は
そう笑いかけてきた。
まるで太陽の輝きに嫉妬
した月が隠してしまった
日食の空 そこから零
れた雫のように
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