携帯小説!(PC版)

‡傷‡

[256]  鏡宮恋  2007-11-19投稿
乾いた空。

もう少しで、桜が散る。
そのうち太陽が近くなる。

嫌いな夏。周りは浮かれる。正直ウザイと思う私は周りから“根暗”とウザがられる。

お互い様。

そんな私は中学生。新たな環境に少し期待した。今までの辛い環境から抜け出せると信じていたから…。

『マジ、ブサイクじゃね?(笑)』
『寸胴ってあいつの事を言うんだぜ』

様々な陰口。いじめ。孤独。死にたい。死んでしまいたい。保健の先生に生理が止まるような過酷なダイエットを勧められた。傷が残る。心に深い傷が……


残る。



中学校に行けば、きっといじめはなくなる、なんて安易な考えを持っていた自分を馬鹿だと思う。


なくなるはずはなく、更に深く、暗く、沼のように汚くて眼を覆いたいと思うような“いじめ”を…


私は体験してしまった。

中学校でのいじめが、決定的だった。とどめでした。

私は今の“私”を見出した。

『人を信用せず、常に死を考える』私が


…完成された。

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