携帯小説!(PC版)

ナンシー

[263]  米山昌克  2007-11-19投稿
今日は何事もなく無事に仕事が片付いた。
久しぶりに6時であがることが出来る。
こんなにもすんなりとあがれる日は、かえってまっすぐに家に帰る気にはなれないものだ。
いつもだったら、確実に10時は過ぎてしまう。
かみさんには悪いけど、久しぶりに一人で、ポートタウンでもよっていこうかなぁ?メキシコシティのタコスも食べたいし。
そんな事を考えながら、車を走らせていた。
国道に出た所で、赤信号に引っかかった。
車を止めたと同時に、フラフラっと、若い女性が近づいてきた。
女性は、車の窓を叩きながら、開けて!助けて!と、叫んでいる。
何事かと思い、パワーウィンドウで、窓を開けるや否や、ドアロックを解除して、滑り込む様に女はの乗り込んできた。
「どうしたの?何かあったの」俺がたずねると。
若くやせっぽちの女は、
「お願い!池袋まで乗せていって、お願いだから」
手を合わせ、祈るように頼み込んだ。
確かに、俺の家は池袋の近くだし、ちょっと、はすっぱな感じだけど、まあまあ、かわいい、断わる理由も特にないので、池袋まで乗せて行く事にした。
しばらく走ってから理由をたずねると、暴力を振るう彼氏に殺されそうだとか、

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