リフェード16
事は最悪な方に動きだした。敵は本気を出していない
──もしかしたら4つ以上『投影』できるかもしれない
もしかしたら今日俺たちはここで……───
青の青年の回想を断ち切る声
『馬鹿野郎。なに辛気くさい顔してんだ。まだ終わっちゃいねぇよ』
それと共に青の青年の背中を小突いた。
──あぁそうだ。まだ終わってなんかいない。
いや、今からが始まりだと思えばいい。奴の力を見抜けたこちらが有利なんだ。そしてあいつの魔術と共にあれを放つ…───
レイスはこの時思った
──3人で旅をするのも悪くないかもな。
ただ、馬鹿が余計だ───
『ありがとな。腐れ大馬鹿野郎』
それを聞いた金髪の青年が笑みをこぼす
『いつものお前らしくなったじゃねぇか。奴が本気かどうかは知らねぇが、俺達の戦いをするまでだ』
二人は柔らかな表情で目を合わせる
──あと40秒耐える!ラウルには近づけさせるな!───
ペンダントを通して今やるべき事を告げた
『くるぞ!』
青の青年が声を張り上げた。白いスーツの男が既にこちらに向かってきていたのだ。気を引き締め身構える
『少し本気を出してあげましょう』
言い終えると助走が神速になる
まるで消えたようだった。気付いた時には金髪の青年の懐に入っていた
身を屈めそのまま禍々しい大剣を突き刺すような構え
とっさに反応して柄で防ぐ。しかし、眼前に迫った敵の切っ先が柄に触れる瞬間に目標が消えた。これも投影の力か…
──しまった!───
それに気付いた瞬間時既に遅し。背後に回った不気味な気配を感じた
こうもあっさりと背後を取られたのは初めてだった
後ろに首を向ける。不気味な笑みと共に迫った大剣
──まずったな。やられたわ───
もう恐らくどう足掻いても逃げる事も防ぐ事もできない
彼は覚悟を決めた
が…
そこに割って入る青い影
額に迫った大剣を蒼剣が間一髪のところで防いだが二人共々吹っ飛んだ
激しく地面に叩きつけられたことはわかった。だがあまりの衝撃に意識が薄れる。青の青年は背を強く打った為か呼吸がおかしい
何m吹っ飛んだかわからない。受け身をとる余裕すらなかった…
── 残り30秒───
──もしかしたら4つ以上『投影』できるかもしれない
もしかしたら今日俺たちはここで……───
青の青年の回想を断ち切る声
『馬鹿野郎。なに辛気くさい顔してんだ。まだ終わっちゃいねぇよ』
それと共に青の青年の背中を小突いた。
──あぁそうだ。まだ終わってなんかいない。
いや、今からが始まりだと思えばいい。奴の力を見抜けたこちらが有利なんだ。そしてあいつの魔術と共にあれを放つ…───
レイスはこの時思った
──3人で旅をするのも悪くないかもな。
ただ、馬鹿が余計だ───
『ありがとな。腐れ大馬鹿野郎』
それを聞いた金髪の青年が笑みをこぼす
『いつものお前らしくなったじゃねぇか。奴が本気かどうかは知らねぇが、俺達の戦いをするまでだ』
二人は柔らかな表情で目を合わせる
──あと40秒耐える!ラウルには近づけさせるな!───
ペンダントを通して今やるべき事を告げた
『くるぞ!』
青の青年が声を張り上げた。白いスーツの男が既にこちらに向かってきていたのだ。気を引き締め身構える
『少し本気を出してあげましょう』
言い終えると助走が神速になる
まるで消えたようだった。気付いた時には金髪の青年の懐に入っていた
身を屈めそのまま禍々しい大剣を突き刺すような構え
とっさに反応して柄で防ぐ。しかし、眼前に迫った敵の切っ先が柄に触れる瞬間に目標が消えた。これも投影の力か…
──しまった!───
それに気付いた瞬間時既に遅し。背後に回った不気味な気配を感じた
こうもあっさりと背後を取られたのは初めてだった
後ろに首を向ける。不気味な笑みと共に迫った大剣
──まずったな。やられたわ───
もう恐らくどう足掻いても逃げる事も防ぐ事もできない
彼は覚悟を決めた
が…
そこに割って入る青い影
額に迫った大剣を蒼剣が間一髪のところで防いだが二人共々吹っ飛んだ
激しく地面に叩きつけられたことはわかった。だがあまりの衝撃に意識が薄れる。青の青年は背を強く打った為か呼吸がおかしい
何m吹っ飛んだかわからない。受け身をとる余裕すらなかった…
── 残り30秒───
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