たれまに〜Anniversary〜(30)
「開けてみ?」
四角形に包まれた小さなそれを、言われるがまま開ける私。
四角い箱の中にはピンクの指輪のケース。
蓋を開けると、シルバーの3連リングが光っていた。
目を丸くして和也を見上げる。
「悩んだ結果、ありがちな物に辿り付いてしまったけど…」
和也はゆっくりとそれを私の右の薬指にはめて、上着からもう一つ箱を取り出すと自分の指にも同じ物をはめた。
「こ、これって…」
ペアリング!だよね…?
皆まで言うまでに気持ちが込み上げて来て、堪らず和也に抱きついた。
一年目の記念日にはマニキュア。
二年目には香水。
三年目も…忘れてなかった。
「ありがとうっ」
嬉しくて、何か返したくて…
和也の唇に口付けた。
「移るって!!」
和也はぎょっとして、離れようとしたけど、私は
移してと言わんばかりに彼が病気なのを良い事に深いキスをした。
顔を上げるとそこには大好きなたれ目の和也が笑っていた…と言いたい所だけど、気が抜けたようにベットに倒れ込むと
「早く治すから、明日二人で出かけよう」
口元には笑みを浮かべて再び目を閉じる。
私は大きく頷くと和也の手を握り締めた。
指にはペアリングを光らせて―
四角形に包まれた小さなそれを、言われるがまま開ける私。
四角い箱の中にはピンクの指輪のケース。
蓋を開けると、シルバーの3連リングが光っていた。
目を丸くして和也を見上げる。
「悩んだ結果、ありがちな物に辿り付いてしまったけど…」
和也はゆっくりとそれを私の右の薬指にはめて、上着からもう一つ箱を取り出すと自分の指にも同じ物をはめた。
「こ、これって…」
ペアリング!だよね…?
皆まで言うまでに気持ちが込み上げて来て、堪らず和也に抱きついた。
一年目の記念日にはマニキュア。
二年目には香水。
三年目も…忘れてなかった。
「ありがとうっ」
嬉しくて、何か返したくて…
和也の唇に口付けた。
「移るって!!」
和也はぎょっとして、離れようとしたけど、私は
移してと言わんばかりに彼が病気なのを良い事に深いキスをした。
顔を上げるとそこには大好きなたれ目の和也が笑っていた…と言いたい所だけど、気が抜けたようにベットに倒れ込むと
「早く治すから、明日二人で出かけよう」
口元には笑みを浮かべて再び目を閉じる。
私は大きく頷くと和也の手を握り締めた。
指にはペアリングを光らせて―
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