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ふたりの糸

[642]  ふく  2007-11-20投稿
とても細くもろい糸
はかなくて虚しく繋がれていた糸

切れてから気付いた想い
こんなにも一生懸命好きだった
切れないように必死に繋ぎ止めて
太く強く結ばれるように懸命に生きた

『ねぇ、私が好きな事知ってた?』

『気付いてたけど気付かない振りしてた。』

最後に交わした言葉でふたりの糸は解けた

始めから繋がれてなんかいなかったのかもしれない
私だけが繋ごうとしていたのかもしれない

丁寧に結んでも蝶々結びの様にすぐに解けてしまう
焦って急いで結べば絡結びになってしまう

私達はどちらだろう

指にある糸を外して捨てたら本当にこれで終わり

切れた物をまた元に戻すことも出来ない

ただ願っていた
いつもあなたと繋がっていたいと

でももう終わり
願う事も叶える事も此処で終わり

やっと私の指は自由になった

今まで沢山頑張ったし
沢山無理したり苦しんだり沢山泣いたりした

糸を外した瞬間少しは気持ちも軽くなった気がする
あなたを諦めると決めたからかな
それとも
引きずり過ぎて想い過ぎて気持ちが擦り減ってしまったのかな

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