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告白

[381]  まぃ  2007-11-20投稿
恋をした…
学校からの帰りのバスの中で目が合った…
どきどきした…
その時は彼女の名前さえ知らなかったけど…

彼女の存在を学校で知ったのは高3の冬間近の頃。
一目惚れだった。
選択科目の授業で、初めて彼女を知った。
明るくて気さくで、将来は助産師を目指してる子だった。
彼女が助産師を目指してることは、職員室での先生との会話を盗み聞きしただけで、まだ話したこともない。

お互いの受験が終わったら、アドレスを聞いて、アタックして、最後には告白しようとまで思っていた。
僕にとっての初めての告白になるはずだった。

でもそれはできなかった。
彼女は突然、学校を辞めた…
理由は、両親の離婚だった。
あと間近で卒業なのに。
高校のときは結局進展なしだった。

僕は医療系の大学に進んだ。
救急救命師になるのが夢だから。
ライフセービング部に入り、充実した大学生活だった。

大学2年生になった春、新入生の中で、なんと、彼女を見つけた。
両親の離婚もあり、一年浪人をして、入学してきたようだ。
そして彼女もライフセービング部に入り、彼女との関係ができ始めた。

だが、それも長くは続かなかった。


夏のある日差しの強い日、部活もあって、僕達は海辺にいた。
僕は意を決意して、彼女に思いを告げた。
20歳にして初めての告白だった。

成功した。

だが、彼女はまたもや姿を消した…。
もう、絶対に帰ってこない場所へ姿を消した。

彼女は、波にさらわれた…助けられなかった。

彼女は大好きだった海で亡くなった。

だから僕は、彼女の遺骨を海に巻いた。


なんだか地平線の奥に、彼女の姿を見た気がした。

彼女は笑っていた。

空を見上げると、雲が、その笑顔を描いていた。

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