リフェード19
少年のポッカリと空いた記憶、それが今蘇る…
『あの魔術で…い出…ぜ。あの…髪の野郎と…たガキがいたなぁ…』
微かに耳に届くだけ
『名前は…』
シェイド
『竜の姿に…』
またの名をファフニール
『奴が使っていたこの…』
ガンブレード
全てがフラッシュバックする。走馬灯が駆け巡る
背まで伸びた赤茶の髪
大きくてごつごつした手
サバサバした性格だった
僕を助けてくれて、育ててくれたあの人
そして最後に一度だけ…
『奴の最後は美しかったなぁ。幼き少年の命と引き替えに…』
僕を抱いてくれたんだ。そして笑って…
『初めて俺を追い詰めた竜の戦士。美しい最後を讃え、奴が使っていた武器を使っていたのさ』
僕を守って…
こいつに殺された
少年の意識が戻る。鋭い眼光を男へと向ける。その瞳には涙が浮かんでいた
『うわぁああぁぁあぁっ!!』
少年の周りの空間が歪む。
空気が震え、大地が揺れる。いや、地球全体が揺れている。
全てを思い出した。
力の使い方も…
少年は眩い光に包まれた。そして、いつしか地球の揺れは収まった。
光が止む。そこにはさっきまでの少年ではなくなっていた。
黒の髪が黄色を帯びた銀の髪に、黒の瞳が透き通るような蒼い瞳に変わっていた。表情もどこか幼さは消えていた
『僕は、この世に再び舞い降りた聖人だったんだ』
口調だけは変わらなかったらしい。しかし漲る力は圧倒的
対峙した白いスーツの男がそれをひしひしと感じているはずだ
にやっと男が笑った。神を目の当たりにし気が狂ったか、それともただの苦笑いか。それはわからないが一つわかる事がある。白いスーツの男は触れてはいけない神の怒りに触れた
── もしやあの竜人はこいつの事を悟っていたのか…───
『僕はあなたを倒します』
無骨なその言葉と共に現れた聖なる光を帯びた大剣が現れた
一振り
相手に力の差を見せつける為の光速の太刀
二振り
相手を屍と化す破滅の太刀
白いスーツを真っ赤に染め上げ、鮮血を撒き散らし男は闇に消えていった
そこで少年の意識も途切れたのだった
三人が次に目にしたのは見覚えのある木目調の天井だった
『あの魔術で…い出…ぜ。あの…髪の野郎と…たガキがいたなぁ…』
微かに耳に届くだけ
『名前は…』
シェイド
『竜の姿に…』
またの名をファフニール
『奴が使っていたこの…』
ガンブレード
全てがフラッシュバックする。走馬灯が駆け巡る
背まで伸びた赤茶の髪
大きくてごつごつした手
サバサバした性格だった
僕を助けてくれて、育ててくれたあの人
そして最後に一度だけ…
『奴の最後は美しかったなぁ。幼き少年の命と引き替えに…』
僕を抱いてくれたんだ。そして笑って…
『初めて俺を追い詰めた竜の戦士。美しい最後を讃え、奴が使っていた武器を使っていたのさ』
僕を守って…
こいつに殺された
少年の意識が戻る。鋭い眼光を男へと向ける。その瞳には涙が浮かんでいた
『うわぁああぁぁあぁっ!!』
少年の周りの空間が歪む。
空気が震え、大地が揺れる。いや、地球全体が揺れている。
全てを思い出した。
力の使い方も…
少年は眩い光に包まれた。そして、いつしか地球の揺れは収まった。
光が止む。そこにはさっきまでの少年ではなくなっていた。
黒の髪が黄色を帯びた銀の髪に、黒の瞳が透き通るような蒼い瞳に変わっていた。表情もどこか幼さは消えていた
『僕は、この世に再び舞い降りた聖人だったんだ』
口調だけは変わらなかったらしい。しかし漲る力は圧倒的
対峙した白いスーツの男がそれをひしひしと感じているはずだ
にやっと男が笑った。神を目の当たりにし気が狂ったか、それともただの苦笑いか。それはわからないが一つわかる事がある。白いスーツの男は触れてはいけない神の怒りに触れた
── もしやあの竜人はこいつの事を悟っていたのか…───
『僕はあなたを倒します』
無骨なその言葉と共に現れた聖なる光を帯びた大剣が現れた
一振り
相手に力の差を見せつける為の光速の太刀
二振り
相手を屍と化す破滅の太刀
白いスーツを真っ赤に染め上げ、鮮血を撒き散らし男は闇に消えていった
そこで少年の意識も途切れたのだった
三人が次に目にしたのは見覚えのある木目調の天井だった
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