携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> リフェード19

リフェード19

[166]  サス  2007-11-21投稿
少年のポッカリと空いた記憶、それが今蘇る…

『あの魔術で…い出…ぜ。あの…髪の野郎と…たガキがいたなぁ…』

微かに耳に届くだけ

『名前は…』

シェイド

『竜の姿に…』

またの名をファフニール

『奴が使っていたこの…』

ガンブレード

全てがフラッシュバックする。走馬灯が駆け巡る

背まで伸びた赤茶の髪

大きくてごつごつした手

サバサバした性格だった

僕を助けてくれて、育ててくれたあの人
そして最後に一度だけ…

『奴の最後は美しかったなぁ。幼き少年の命と引き替えに…』

僕を抱いてくれたんだ。そして笑って…

『初めて俺を追い詰めた竜の戦士。美しい最後を讃え、奴が使っていた武器を使っていたのさ』

僕を守って…







こいつに殺された

少年の意識が戻る。鋭い眼光を男へと向ける。その瞳には涙が浮かんでいた

『うわぁああぁぁあぁっ!!』

少年の周りの空間が歪む。
空気が震え、大地が揺れる。いや、地球全体が揺れている。

全てを思い出した。


力の使い方も…

少年は眩い光に包まれた。そして、いつしか地球の揺れは収まった。

光が止む。そこにはさっきまでの少年ではなくなっていた。

黒の髪が黄色を帯びた銀の髪に、黒の瞳が透き通るような蒼い瞳に変わっていた。表情もどこか幼さは消えていた

『僕は、この世に再び舞い降りた聖人だったんだ』

口調だけは変わらなかったらしい。しかし漲る力は圧倒的

対峙した白いスーツの男がそれをひしひしと感じているはずだ
にやっと男が笑った。神を目の当たりにし気が狂ったか、それともただの苦笑いか。それはわからないが一つわかる事がある。白いスーツの男は触れてはいけない神の怒りに触れた

── もしやあの竜人はこいつの事を悟っていたのか…───

『僕はあなたを倒します』

無骨なその言葉と共に現れた聖なる光を帯びた大剣が現れた

一振り

相手に力の差を見せつける為の光速の太刀

二振り

相手を屍と化す破滅の太刀

白いスーツを真っ赤に染め上げ、鮮血を撒き散らし男は闇に消えていった

そこで少年の意識も途切れたのだった



三人が次に目にしたのは見覚えのある木目調の天井だった

感想

感想はありません。

「 サス 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス