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メール恋?

[284]  さき  2007-11-21投稿
「え…間違った!」

斗麻君ではなかった。

あやちゃんは斗麻君にメールを送り、斗麻君は拓斗君のケイタイから電話をかけていたのだ。


『拓斗君ね☆よし!覚えた☆斗麻君の番号知ってる?』


拓斗君は、私には合わないタイプだった。
優しくておもしろく、女の子の気持ちをわかってそうな斗麻君とは全く違い、大きかったし、近寄りづらいほど怖い印象をうけた。


『090−××××−××××やで。』

『ありがとう。』

私はすぐにメールを送り、本人の確認をした。

『こんばんは☆おやすみ☆』

『はやっ!!』

斗麻君っぽい返事だった。


次の日…



2人はあやちゃんと教卓のところで話していた。

「昨日さきちゃんからメールきてんけどまじおもろい!挨拶してすぐおやすみやし!笑」

初めて斗麻君が私の話しをしてくれた。

いつの間にか惹かれていた…


メールをすぐに返してくれるのは拓斗君だった。


夏休みも、ずっと続いた。




夏休みの間、いつの間にかメールフォルダは拓斗君でいっぱいだった。




私はまだ昔の叶わぬ恋を夢みつつあった。


夏休みが終わる少し前、私は拓斗君におみやげをねだった。
私のおみやげと引き換えに…



2学期が始まった。

おみやげは、イルカのついたキーチェーンだった。

「ありがとう。」


私はいつの間にか、君に恋をした。怖いし、素っ気ないし、何話していいかわからないけど、いつの間にか気になっていた。



『俺告られたことあるけど即断った。』

メールではそんな内容の事まで話していた。

『え〜じゃあこわくて告れないじゃん?』


『誰に?』


『1、あの人2、拓斗君
どっちでしょ☆』


『1☆
え?もしかして2?』

『ピンポン☆』


『どっち??』


そのまま返さずに次の日を迎えた。


拓斗君はそわそわしていた。
放課後渡り廊下から斗麻君と拓斗君が見えた。

「拓斗が話したいことあるって!」

「ごめん。まだ帰れない。」


家に帰ってメールをみた。


『好きです。付き合って下さい。』

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