いとしい人?
僕はきっと憎まれている。いくどとなく愛を誓いあった彼女に。
あの頃の僕はうわついていたんだ。何でもできるって決めつけて、周りの人を傷付けていた。…愛していた彼女さえも。
馬鹿だったんだ。
馬鹿は失って初めて大事なものに気が付くんだ。
そう、僕は馬鹿だった。
2月のある寒い日、僕は女と手をつなぎながら歩いていた…。しかし、つないだ手は彼女のものではなかった。浮気…。一時的な幸せ、不純な愛、そんなもの全てをその時は永遠のものだと勘違いしていた。
一週間後、彼女は死んだ。事故だった。横断歩道を渡ろうとした彼女は信号無視した車にはねられた。即死だったそうだ。
馬鹿は初めて大切なものに気が付いた。
彼女。誰よりもいとしい人。
でも、もう戻らない。
なんでもできるなんて嘘だった。
なんにもできなかった。
しばらくして彼女の荷物を整理していると一冊の日記帳を見付けた。中を見た僕は馬鹿な自分を恨んだ。
彼女は知っていた。
僕が浮気したことを。
だから
だから僕は彼女に憎まれて当然の愚か者なんだ。
つづく
あの頃の僕はうわついていたんだ。何でもできるって決めつけて、周りの人を傷付けていた。…愛していた彼女さえも。
馬鹿だったんだ。
馬鹿は失って初めて大事なものに気が付くんだ。
そう、僕は馬鹿だった。
2月のある寒い日、僕は女と手をつなぎながら歩いていた…。しかし、つないだ手は彼女のものではなかった。浮気…。一時的な幸せ、不純な愛、そんなもの全てをその時は永遠のものだと勘違いしていた。
一週間後、彼女は死んだ。事故だった。横断歩道を渡ろうとした彼女は信号無視した車にはねられた。即死だったそうだ。
馬鹿は初めて大切なものに気が付いた。
彼女。誰よりもいとしい人。
でも、もう戻らない。
なんでもできるなんて嘘だった。
なんにもできなかった。
しばらくして彼女の荷物を整理していると一冊の日記帳を見付けた。中を見た僕は馬鹿な自分を恨んだ。
彼女は知っていた。
僕が浮気したことを。
だから
だから僕は彼女に憎まれて当然の愚か者なんだ。
つづく
感想
- 468: 死に重みがない。他の作者の作品にも言えるけど。 [2011-01-16]
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