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「会いたい」が言えなくて‥?

[544]  ヒユロ  2007-11-23投稿
いつからか‥
彼が笑わなくなった‥
どーして‥
私の目を見ないの?‥

「ねぇ、仁くん!来月ガンバッテみよっか!」

少し間があった。

「‥今、あんま欲しくねぇかな‥」

うつむいたまま彼は言った。
(なんで‥?あんなに欲しがってたのに、なんで急に‥?)
「あっ、そーなんだ‥また欲しくなったら言ってよね!」私は精一杯、明るく答えた。

結婚して5年、やっと子供が欲しくなってきて、子作りに励んで早10ヵ月‥
子供なんて避妊しなきゃすぐ出来ると思っていたのに、甘かった。
なかなか出来ないもんだな‥

毎月きちっと生理が来て、その度にちょっと鬱に入る。

精神的に滅入ってたから一ヶ月あけてみたのに‥
どーして?
なんで仁くんあんな事言ったんだろう?

そー言えば、最近仁くんの笑った顔見てない気がする‥

あれから更に一ヶ月、また私は恐る恐る、同じ質問をしてみた。
「仁くん、赤ちゃんどーしよっか?‥」

また少し間があった。

「今はまだいらねーかな‥」
また私を見ない。

「どーして?」

「‥わかんねー」

もう何も聞けなかった。
恐かった‥
何かが狂い始めてる‥

数日後、彼の携帯の請求書が届いた。
2万5千円!?
いつもの倍以上だった。
「仁くん、今月すごく高いよ〜!ピンチ〜!」

少しおおげさに言ってみた。
「あぁ、今月は会社でよく使ってたから‥請求したら戻ってくるしな‥」
「うん‥」

確かに彼の会社は、毎月明細書を会社に提出すれば、少しは戻って来るけど‥

それにしても‥?

私のモヤモヤはピークに達していた。

その数日後、明細書が届いた。

その夜、どーしても胸騒ぎがして、私は夜中にベットを抜け出した。

いつもはちゃんと見た事がなかった明細書‥

あれを見れば、きっとはっきりする‥

隣りの部屋の電気を付けると、机の上に置いてあったはずの明細書が無かった。

(仁くんだ‥)

私はすぐに彼のカバンを開けた。

やはり明細書が入っていた‥

(ホントに見ていいの‥?)

私は自分に問い掛けた。
(これでスッキリする!大丈夫だよ!何もないよ!だってあんなにも仲良しだったのに‥)

呪文の様に、私は何度も心の中で唱えた。

でも、ホントはわかっていた‥

私の予想通り、そこには見知らぬ番号があった。
同じ時間‥

同じ番号が‥

毎日の様に‥

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