告白
旦那の仕事の帰りを待つ。
いつもはこんな風に気が重くはない。
今朝から今の今までこれからのことをずっと考えていた。
一人、考えごとをした所でどうにもならないし余計に暗い気持ちになるだけなのに。
今日ほど待ってる時間を長く感じたことはないかもしれない。
「ただいまー。」
(帰ってきた。)
つわりのせいか、気分が悪くてご飯が食べられない。
料理するのでさえもやっとぐらい。
「どした?まだ具合悪いのか?ちょっとでも食べないと良くなんないよ?」
完全に風邪だと思ってるよ、この人。
具合が悪くて早く横になりたかったのもあって心を決めて口を開く。
「あのさ、あたし妊娠したかも。」
「…。はぁ?!マジで?!」
「最近、風邪で調子悪いのかなって思ってたけど何かスッキリしなかったから検査薬で調べたら反応出た。」
「マジか。でも出来んようにしてたのにな?」
びっくりしながらも顔はなぜかニヤけている。
(事実、出来てるんだよ?)
「何その他人事みたいな態度。自分の子供でしょ?」
「分かってるけど妊娠してるってのが信じられなくてさぁ。」
「とりあえず、病院行かないと。」
来週の初め、病院に行くことにした。
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