漆黒の翼 26上
回避不能の『黄泉の竹林』により敵は串刺しになり、竹林を肉塊と紅い血で彩る筈…だった。
しかし二人には予想外の事が起こり、竹林は汚れる事なく太陽の光りに反射してキラキラと輝いていた。
「有り得ない…」
龍華は『それ』を見て口をポカンと開けている。
「あいつは…本当に悪魔なのか?」
エルファも戦闘を忘れて『それ』をまじまじと見つめている。
二人の目線の先には…
「何よ人の事ジロジロ見て、悪魔が空飛んで何か文句あるの!?」
悪魔が漆黒の翼を羽ばたかせて竹林の遥か上を悠々と飛んでいたのだ。
当たり前の事かも知れないと思うが現存この世界に存在している天使、悪魔には飛行能力は無い。
19世紀後半の人間達による民主主義革命以前までは普通に空を飛んでいたが、それ以降は誰一人として空を飛ぶ天使、悪魔は確認されていない。
つまり翼とはその者の種族を示す形だけのモノに過ぎないのだ。
しかし目の前にいる悪魔はそんな現代の常識を打ち破り空を飛んでいる。
「これじゃまるで黒神メルディーナじゃないか…」
エルファがそう呟くと同時に悪魔は移転魔法で金の棒を自らの手に移した。
そして
「あんた達…跡形も無く消してやるよ。」
悪魔は今までとは違ったドスの低い声でそう言うと金の棒を二人のいる地面に振りかざした。
すると地面に赤い魔法陣が浮かび上がり、『黄泉の竹林』は粉々に砕け散り無くなった。
そして黒い腕が地面から生えて二人の足首を掴んだ。
そして黒い腕は二人を地面に引き摺り込み始めた。
「なんだよこの腕!!
放せよ!!」
龍華は腕を外そうともがいている。
一方エルファは
『所詮はこれも魔法だ。術者を殺せば魔法は止まる筈…』
エルファは悪魔を早く撃ち殺そうと悪魔の姿を探すが何処にもいない。
『クソッ…何処に居るんだよ?』
「残念ながらこの魔法は術者を殺しても止まらないわよ。」
その言葉が後ろから聞こえた瞬間、エルファのマグナムは粉々に砕け散ってしまった。
「まぁこうなってしまっては私を殺す事も出来ないか。」
「お前…いつの間に後ろに…」
「あんた達飛べば魔法を回避出来たのに…どうしようも無い馬鹿ねぇ。」
しかし二人には予想外の事が起こり、竹林は汚れる事なく太陽の光りに反射してキラキラと輝いていた。
「有り得ない…」
龍華は『それ』を見て口をポカンと開けている。
「あいつは…本当に悪魔なのか?」
エルファも戦闘を忘れて『それ』をまじまじと見つめている。
二人の目線の先には…
「何よ人の事ジロジロ見て、悪魔が空飛んで何か文句あるの!?」
悪魔が漆黒の翼を羽ばたかせて竹林の遥か上を悠々と飛んでいたのだ。
当たり前の事かも知れないと思うが現存この世界に存在している天使、悪魔には飛行能力は無い。
19世紀後半の人間達による民主主義革命以前までは普通に空を飛んでいたが、それ以降は誰一人として空を飛ぶ天使、悪魔は確認されていない。
つまり翼とはその者の種族を示す形だけのモノに過ぎないのだ。
しかし目の前にいる悪魔はそんな現代の常識を打ち破り空を飛んでいる。
「これじゃまるで黒神メルディーナじゃないか…」
エルファがそう呟くと同時に悪魔は移転魔法で金の棒を自らの手に移した。
そして
「あんた達…跡形も無く消してやるよ。」
悪魔は今までとは違ったドスの低い声でそう言うと金の棒を二人のいる地面に振りかざした。
すると地面に赤い魔法陣が浮かび上がり、『黄泉の竹林』は粉々に砕け散り無くなった。
そして黒い腕が地面から生えて二人の足首を掴んだ。
そして黒い腕は二人を地面に引き摺り込み始めた。
「なんだよこの腕!!
放せよ!!」
龍華は腕を外そうともがいている。
一方エルファは
『所詮はこれも魔法だ。術者を殺せば魔法は止まる筈…』
エルファは悪魔を早く撃ち殺そうと悪魔の姿を探すが何処にもいない。
『クソッ…何処に居るんだよ?』
「残念ながらこの魔法は術者を殺しても止まらないわよ。」
その言葉が後ろから聞こえた瞬間、エルファのマグナムは粉々に砕け散ってしまった。
「まぁこうなってしまっては私を殺す事も出来ないか。」
「お前…いつの間に後ろに…」
「あんた達飛べば魔法を回避出来たのに…どうしようも無い馬鹿ねぇ。」
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