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失って得た幸せ

[191]  日崎轍兵  2007-11-23投稿
それは、突然の不幸だった。
今もその現場は封鎖されている。
だが、2人は助かったのだ。
…それは、寒い冬のとある日だった。
普段のように何もない平和な日、のはずだった。あのバカ共がなにもしていなければ。
理科の授業は退屈で、空ばかり見ていた。
ふと気が付いた。何か臭う。これは…ガスだ!何処からかガスがもれてる!
先生にすぐ伝えようとした。
多分そのとき既にガスは理科室に充満していた。
伝えようとした、その時!
バカ共が抜いたコンセントの電気で、理科室は吹き飛んだ。
気が付くと、そこには誰もいなかった。
俺は死んだ、そう思った。
だが、おかしい。
見える景色、空が今さっきまで見ていたのとほぼ一緒だった。
起き上がると、生徒がグラウンドに集まっている。
なんだ、みんな無事だったのか。そう思った。
しかし、どうやら逃げ遅れたのは俺一人ではないようだ。
ふと辺りを見回すと、ひとり倒れていた。
おい、大丈夫か?
聞いたが返事がない。
どうやら同じクラスのシノハラのようだ。
担ぎ上げて辺りを見回したが、他には誰もいないようだ。
理科室を出て階段を下り、非常出口から脱出した。
担いでいたシノハラをねかせ、必死に意識を取り戻させようとした。
でも、返事がない。
『おい…返事してくれよ…頼むから…まだ好きも言ってないのに…』泣きながら叫んだ。
すると、シノハラは意識を取り戻し、俺に向かって「ありがとう」と言った。
とりあえずシノハラは足をくじいたらしく、抱きかかえてグラウンドに向かった。
この事故で、俺は爆風で飛んできた破片で右腕を失った。
だが、構わない。
今は、、、シノハラが側にいてくれるから。

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