氷雪花−end−
両親は本当に嬉しそうにしながら医者の先生を呼びに二人で病室を出て行った。
私は病室で一人きりになり、寒さを感じて窓が開いている事に気付き、そして窓の縁に置いてある物に気付く。
「っ…!!」
私は開いている窓の縁を見て驚いた。
綺麗に形の整った小さめの氷雪花が置かれていた。
兄が置いていってくれたのだろうか、1つの花の形をしていてとてもキレイだった。
「…お兄ちゃん。」私は氷雪花に触れようと手を伸ばしたところで異変に気付く。
景色が崩れていき、コマ送りの様に時間が流れていく。
手を伸ばしたまま、私は前のめりにガターンと倒れ込んでしまい、…そのまま帰らぬ人となった。
目を開けると兄に抱き抱えられていた。
「…お兄ちゃん。」
いつからか気付かないフリをしていて、叶わない夢、想いだと思っていた。
死んでしまったのだから、本当は叶えられていないのかもしれない。
…でも、私は今幸せです。
これからも、大好きな兄と一緒にいられるという事が…とても幸せです。
こうして、私の過ごした16年の物語は幕を閉じました。
大好きな兄と一緒に氷雪花を持って…。
fin
私は病室で一人きりになり、寒さを感じて窓が開いている事に気付き、そして窓の縁に置いてある物に気付く。
「っ…!!」
私は開いている窓の縁を見て驚いた。
綺麗に形の整った小さめの氷雪花が置かれていた。
兄が置いていってくれたのだろうか、1つの花の形をしていてとてもキレイだった。
「…お兄ちゃん。」私は氷雪花に触れようと手を伸ばしたところで異変に気付く。
景色が崩れていき、コマ送りの様に時間が流れていく。
手を伸ばしたまま、私は前のめりにガターンと倒れ込んでしまい、…そのまま帰らぬ人となった。
目を開けると兄に抱き抱えられていた。
「…お兄ちゃん。」
いつからか気付かないフリをしていて、叶わない夢、想いだと思っていた。
死んでしまったのだから、本当は叶えられていないのかもしれない。
…でも、私は今幸せです。
これからも、大好きな兄と一緒にいられるという事が…とても幸せです。
こうして、私の過ごした16年の物語は幕を閉じました。
大好きな兄と一緒に氷雪花を持って…。
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