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地獄の住み込み就職

[301]  愛されっ娘  2007-11-24投稿
全国から二人。

たったの二人しか選ばれなかった。

激戦を勝ち抜いて私はその会社にやってきた。

上司は社長、会長を含め7人という少人数。

 しかし仕事内容はまさにプロ
高級服の製造と、国会試験取得という大きな看板があった。

私は人に認められる‥そして世界に通用する技術者になりたかった。

 だが、そこの暮らしというのは地獄のような物だった。

 門限6時、テレビはない見る暇もない、毎日残業、風呂は寿司づめ状態、シャワーは使えない、皆がつかった残り湯で洗髪、電気もつかない、肩までお湯がない、節約、節水。洗濯機は2週間に1回のペース。

頑固なおばあさんが指導者で毎日罵声を浴びせられた。

とても私には耐えられなかった。部屋は昭和のカビ臭いボロで地震がくるのが怖かった‥。

毎日いびられた。

毎日泣いていた。

タンスもない悲しい部屋でうつになりそうだった。

 私は挫折した。荷物をすべてまとめ、早朝、誰もが寝ている時間に逃げ出した。

朝日がさしこむ爽やかな朝、私はやっと笑顔になれた。

さよなら、私の夢。

7歳から憧れていた夢に別れをつげた。

20万円という大きなお金を会社に払い、やっと自由になれた。






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