天使と悪魔と人間の醜い世界‐ある天使の話‐2
外に出た時、俺は家から無理やり引き摺り出された理由をようやく理解した。
家が、木が、車が、そして空が燃えている。
聞こえてくるのは人々の悲鳴と怒声、そして全てを破壊する爆発音だった。
俺達はトラックに乗り込んだ。
そこには大勢の天使と人間が、押し込められていた。
「こちら東Dブロック。
一般人は全てトラックに収容した。 これよりそちらに向かう。」
兵隊達は無線で忙しく連絡を取り合っていた。
「B、C地区は既に全滅した。
直ぐに出発するぞ!!」
「悪魔達め…何もかも目茶苦茶にしやがって…」
まだこの時点では俺は一体何が起こっているか判らなかった。
*
住宅街を進むにつれて、被害が極めて甚大な事に俺は気が付いた。
いや…甚大というより惨劇と言ったほうが良いかもしれない。
家々はガラスが破れ、壁が崩れ、そして全てが燃えていた。
まるで炎の悪魔が日常を全て破壊し、飲み込んでいる様に…
そしてトラックは住宅街を抜けて広い幹線道路へと出た。
家が、木が、車が、そして空が燃えている。
聞こえてくるのは人々の悲鳴と怒声、そして全てを破壊する爆発音だった。
俺達はトラックに乗り込んだ。
そこには大勢の天使と人間が、押し込められていた。
「こちら東Dブロック。
一般人は全てトラックに収容した。 これよりそちらに向かう。」
兵隊達は無線で忙しく連絡を取り合っていた。
「B、C地区は既に全滅した。
直ぐに出発するぞ!!」
「悪魔達め…何もかも目茶苦茶にしやがって…」
まだこの時点では俺は一体何が起こっているか判らなかった。
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住宅街を進むにつれて、被害が極めて甚大な事に俺は気が付いた。
いや…甚大というより惨劇と言ったほうが良いかもしれない。
家々はガラスが破れ、壁が崩れ、そして全てが燃えていた。
まるで炎の悪魔が日常を全て破壊し、飲み込んでいる様に…
そしてトラックは住宅街を抜けて広い幹線道路へと出た。
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