ネット彼氏―?
私は中学2年生の
藍羅 美姫(アイラ ミキ)。
毎日が同じ事の繰り返しで
全然人生を楽しめない。
あっ!そうんな私でも楽しめるのが一つある。
それは携帯の中の彼氏と過ごす事。それが私の唯一の楽しみなのだ…。
『ピコピコ…ピコピコピコピコ…』
『美姫!!いつまで携帯いぢってるの!早く学校に行きなさい。』
いつもねようにお母さんに怒られて朝食を食べる。
『ピコピコ…わかってる。ピコ…ピコピコピコピコ…パタン。』
あーうざい。
携帯を閉じると鞄を持って外に出る。
『あーあっ。お母さん、いっつもうざいし!黙れって感じ。』
いつものように携帯をいぢりながら学校に向かう。
『美姫〜!』
『ピコピコ…ピコピコピコ…』
『おいっ!気づけよ!ってか、また携帯いぢってんのおー!?』
『ん!?ああ、ごめん。うーんまあね。(苦笑)』
話しかけてきたのは幼なじみの
後藤 龍也。しかも同じクラス。
『携帯いぢるのは良いけどさ、やり過ぎは注意だぜ♪』
『別に関係無いぢやんっ。ピコピコ…私の携帯なんだし…。ピコピコピコ…ピコピコ…』
『そうだけどよ…!先生にバレたら愛しの携帯も募集されるぜ?気をつけないとおー。』
『ピコピコピコ…ピコ…そのぐらい、わかってるし。ピコピコ…パタン。』
学校についたので携帯を閉じる。相変わらずいつものように隣を歩く龍也。
『美姫ってさあー。本当携帯依存症だよなあー。』
『当たり前だし。携帯なきや生きてけないし(笑)』
『生きていけないとか…(笑)美姫っておもしれーなあ。(笑)』
『そう?(笑)ガラガラ…』
いつの間にか教室につき
ドアをあけて自分の席につく。
はあ…携帯が気になる…。
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