携帯小説!(PC版)

孤独

[325]  ふじわら れん  2007-11-25投稿
靴ひもはほどけたまま 夜の片隅で 膝をかかえて 一人、うずくまっていた 悲しみをさらけ出すわけでもなく 泣き叫ぶわけでもなく ただひとり じっと 苦しみと 悲しみと 憎しみが去るのを 待っていた 夜の片隅で 誰かが声をかけてくれるのを 待っていた 誰かが手を差し出すのを待っていた 夜が明けるのを 待っていた

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