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絶対あきらめない第1彰

[326]  2007-11-25投稿
今から6年前のある日…妹の美夏が3ヶ月間微熱が下がらずに何件も病院へ行ったけど、全く原因がわからんかった。
そうこうしてるうちに美夏は自力で立てず歩けなくなって、 とある病院へ入院した。
言われた病名は『慢性疲労症候群』
漢方薬の投与で様子を見たけど変化はなかった。
そのうちに眠れなくなって 睡眠誘発剤、安定剤とどんどん薬が増えていった。まだ小さな子供の彩希をかかえていた美夏は子育ても無理になってきたから、私は仕事を辞めて面倒を見る事にした。食事もあまり取れずでガリガリに痩せてしまった。何ヶ月かそんな生活が続いて過呼吸や発作を起こすようになって発作を起こした時には、手足は硬直して呼吸も時々止まってしまう…。
ここで私がパニッくってたらアカン!って必死に冷静を保ってた。
でも…症状はどんどん悪化して行くばっかりやった。リストカットも始まった。結局、精神科の病院へ入退院を繰り返して次に言われた病名は『解離性障害』やった。3件目の病院へ入院する前にはまだ意識はハッキリしてたのに、1週間後に面会に行った時には美夏が鍵のかかったガラス張りの扉の向こうから歩いて来る姿を見て私は自分の目を疑った…。美夏の歩く姿はオランウータンみたいで口からはヨダレを垂らしながら半笑いで私の所まで来た。その姿を見て絶句して泣きわめきそうになったけど、そんな姿ながらに私に手を振ってくれる美夏が居たから必死に笑顔で手を振り返した。鍵のかかった小さな面会室で話してみたら、自分が何を食べたのか、今が朝か夜か、時計も見れない、自分の子供の事もわからない。字も書けない。目の焦点もあってなくてどこを見ているのかわからない……。でも、そんな状態になっていながらも私が誰なのかはわかってくれてた。許可が出た30分の面会が終わり担当医師に呼ばれた。『もう、人間として責任能力を持って生きる事も親として生きる事も無理です。今はどの薬があうか色々試している段階で、このまま退院させると、ご家族の方の負担は並大抵の物ではありません。他の患者さんのご家族も1度は退院を希望され帰られましたが、どうする事もできずに、また戻って来られ何年も入院されてます。どうされますか?』
私は訳がわからず医師に美夏はモルモットやないんや!と叫んで初めて泣いた。 (続く)

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