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S高校放送部怪奇ファイル?〜書庫のショーコちゃん!〜

[491]  SERIZA  2007-11-26投稿
前回同様怪奇ドラマを作るべく、香絵と晴彦は放送部部室で話し合っていた。
「まずはどんな噂があるのか…晴彦は何か知らない?」
「…何かって言われてもなぁ…」
晴彦は考え込む。このS高校は80年もの歴史があり、七不思議じゃ収まらないほどの噂がある。晴彦がその事を考えてるとガラっとドアが開いた。
「怪奇ドラマを作るんだって?僕も話に混ぜてよ」
「あ〜!副部長!!」
入って来た男子生徒に向けて香絵は指を指した。
「ところで、なんで君達は副部長に相談しないかなぁ」
「ごめん、副部長!もう少し具体的に決まったら言おうと思って」
放送部副部長『葛西隆』は香絵を見て笑っていた。
「本気で怒ってないって。ただ人数は多い方がいいだろ?」
「そうね、副部長は何か知ってる?」
隆は数秒考えると何かを思い出したように手を打った。
「図書館に出る書庫のショーコちゃんとか」
「…おい、葛西。なんだそのふざけたのは」
鹿の剥製並みにバカらしい噂に呆れてしまう晴彦。
「何十年か前に書庫で自殺した女生徒の霊だとか」
「へえ、とにかく図書館に行ってみましょう」
とりあえず図書館に行く事に決定した。

隆が図書館の常連のおかげで、図書館司書から書庫の鍵を借りる事が出来た。
「ここが書庫…」
「香絵は怪奇ドラマなんて作ってどうするんだ?」
晴彦は急にそんな質問をぶつけた。
「どうするって…私はただ、みんなにそういう存在を知らせたいのよ。霊って理由があって出てくると思うから…」
香絵が言った直後、本棚がガタガタいい始めた。
「危ない!香絵!!」
「!?」
頭上から何冊か本が降ってくる。晴彦は香絵を庇って本の下敷きになってしまった。
「大丈夫?晴彦」
「何とか…あれ?これ…本じゃない」
降ってきた本の中に赤い日記帳が混ざっている。
「水森…昌子」
日記にはそう名が記されていた…。
部室に帰りその日記を開く。そこには学校、親、友達…自殺の原因が書かれていた。
最後の一文には大好きな本のある所で死にたい…と書かれている。
「…私、霊の事とか軽く考えてたみたい…」
ショーコの自殺原因を知って神妙になる香絵。
「…きっと、西野に伝えてほしいんだよ。自分の事を」
「そうね…私頑張る」
隆に励まされやる気を出す香絵だった。

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