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日記帳

[394]  シノ  2007-11-27投稿
優子は机の引き出しから一冊のノートを取り出した。それは、極々普通の日記帳だった。
しかし優子にとっては、特別な思い出が詰まった大切な日記帳だった。

適当なベージを開いてみた。そこには、大輔と過ごした日々が字で書かれている。読み返したらそのときの情景がすぐ頭に浮かんできそうなほどであった。

《2007年1月1日(晴れ):今日は、大輔と初詣に行った。本当晴れてよかったなぁ。けど人が多すぎて、何度も大輔とはぐれそうになっちゃった。その度に手を強く握ってくれたのが嬉しかった。もちろん大輔とずっと一緒にいたいってお祈りしたよ。》

《2007年2月14日(晴れ):今日はバレンタインデー。手作りチョコを大輔が食べてくれた。ちょっと甘すぎたかな。来年は、もっとおいしく作れるように頑張るぞ!》

《2007年8月25日(晴れ):今日は私の誕生日だった。ということで大輔が奮発してくれて、夜景が見える高級レストランに連れてってもらった。慣れてないので緊張したけど、美味しかったし、夜景も綺麗だったなぁ。》

そして、優子は最後のページを開いた。

《2007年12月24日(雨):今日のクリスマスイブで、大輔と付き合ってちょうど一年です。その大輔は今日、交通事故で死んでしまった。
信じられないよ。どうして・・・。私これからどうすればいいの?》

優子の目に涙が溢れた。その涙はこぼれ落ち、日記に書かれている字を滲ませた。

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