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涙の絆 18

[660]  キャロルの秘密  2007-11-27投稿
純の姉京子は、田舎に行っている父と母の帰りを、いまか、いまかと待ち続けていた。純は、比較的、落ち着いている。 父と母が坂木家に帰って来たのは、深夜近くだった。 「京子。こんな時間にどうしたの?」母は、不思議に思った。 「お母さん、純が、純が」そこで京子は、堪えていた涙を初めて流した。 「ちょっと待ってよ京子。一体どうしたのよ」母は、不思議が不安に変わった。 「今日、純は仕事休んだんだから」京子は、今日純から聞いたことを話し初めた。 そこで今まで黙って聞いていた父が初めて口を開いた。「まあ、今日は時間も時間だ。京子、明日また来て、純を病院に連れて行ってくれないか。今日は、お父さんが純と一緒に寝るから」父は、京子に気をつけて帰れと付けたした。 この時から坂木家の絆が生まれるのだった。

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