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永遠の15分

[339]  ヒユロ  2007-11-28投稿
あの日

あなたは観覧車に乗ろうと言った

ぶっきらぼうなあなたからの意外な誘い

出会ってもう一ヵ月

3回目のデート

まだキスさえもない

その日はとても寒く

空気が刺さるように
透き通っていた

地面が徐々に遠くなり

目の前に無数の光が広がる

はしゃぐあなたを目の前に

私は願っていた―\r

このまま止まってしまえばいいのに‥

そうすれば
私だけのあなたになる‥私だけの‥

そんな事は起こる筈もなく

15分と言う時間は
あっと言う間に過ぎてしまった

「つまんなかったか?」
あなたは尋ねた

「えっ!楽しかったよ!どうして?」

私は慌てて答えた

「なんか、つまんなそうだったから‥」


‥‥‥ごめんなさい


私を喜ばそうとしてくれたのに‥

でもホントの事は言えなかった

あなたを苦しめるだけだから

あなたに出会って

私はどんどん贅沢になる
欲張りになる

今日のこの15分間

あなたは確かに私だけのものだった

それで十分じゃないか

私にとって

確かにそれは
永遠の15分だった

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