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カーディナル6

[156]  ぬし  2007-11-29投稿
あれからどれくらい経っただろう。

ベルマリン牢獄。
バリアースの最北端に位置し、主に異端者や戦犯を投獄するために作られた牢獄である。
大変堅牢な作りで周りは氷で閉ざされているため、今まで脱獄を許したことのない人工物と自然の要塞であった。

(教会はちゃんと調べているのだろうか?しかし一夜のうちに教会騎士を五百人も殺すなんて...。
一体誰が...)
ギリアムは考えた。他の隊長たちも皆同じ気持ちであろう。
隊長たちは一人づつ違う独房に入れられているため、相談することができなかった。

そして審判の日...。
「五百の教会騎士を一夜のうちに全滅させるものはこの五人しか我が国にはいないと思われます」
異端諮問官が続ける。
「動機は大陸が統一された今、教皇に対するクーデターを起こし教会を我がものにしようと考えたのであります」

五人は手錠をされて被告人席で判決を聞いている。

五人は意見も述べるどころか発言すら許されない。

(やはりおかしい。こんな裁判不当すぎる。発言も許されないとは、どうしても俺たちを犯人にしたいらしい。やはり犯人は教会関係者か?)
カーレルは考えた。
ドンドン!
「静粛に!」
裁判官のモゼフが木槌を叩く。
「判決を言い渡す。
このものたちは教会を我がものにしようと教会騎士、教皇を殺害した事実は明白である。
よって教会騎士団隊長五名。百獣の王ギリアム=ガゼル、漆黒の翼ハンゾウ、鋼鉄の拳カイエン=アルゴルン、聖女クレア=パトリオット、守護者カーレル=ミリオンを異端とし死刑を命ずる!
刑の執行は明日正午に行うこととする。以上!解散」

こうして五人は処刑されることになった。

「これでモゼフ殿も晴れて教皇ですな。しかも英雄五人を犯人に見たてるとは、相変わらずお見事なお手並み、感服いたしました」

「なにこれくらいのこと、大陸が統一された今、穏便派の教皇には死んでいただかないと、そして力を持ちすぎた教会騎士団も危険因子の一つですからな」

「しかし護衛の騎士五百名もどうやって?どうやら優秀な手駒をお持ちのようですな...。
異端諮問官の問いかけにモゼフはニヤリと笑っていた。

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