色盗人(いろぬすびと)クロオ ?―完結―
色盗人クロオが去っていく、漆黒の闇を振りまきながら。
色盗人クロオが去っていく、全ての光と色を奪い取りながら。
彼を初めて見た者は、恐怖のあまり気を失いかける。
しかし、彼を二度目に見る者は、彼の変化に気づくのだった。
彼らは見た。
クロオのまとっている暗黒の闇が以前より小さくなっているのを
彼の感情の無い真っ黒な目に僅かに恐怖が宿っているのを
彼の大鎌のような右腕がもはや以前のように隆々とした力に満ち溢れていないのを
・・・そして、彼の漆黒の体の中に、僅かではあるが、暖かな白さが混っているのを。
人々は知るのだった。
クロオがもはや絶対的な存在ではないことを
彼に打ち勝った者が存在したことを
そして、再び彼に打ち勝つことは決して不可能ではないということを
その事実は、クロオを恐怖を持って迎える人々達の心に、
暖かな希望の光を灯した。
それは小さく、はかない光ではあったが、
決して消えることなく、強く、そして静かに燃え続けるのであった。
おわり
色盗人クロオが去っていく、全ての光と色を奪い取りながら。
彼を初めて見た者は、恐怖のあまり気を失いかける。
しかし、彼を二度目に見る者は、彼の変化に気づくのだった。
彼らは見た。
クロオのまとっている暗黒の闇が以前より小さくなっているのを
彼の感情の無い真っ黒な目に僅かに恐怖が宿っているのを
彼の大鎌のような右腕がもはや以前のように隆々とした力に満ち溢れていないのを
・・・そして、彼の漆黒の体の中に、僅かではあるが、暖かな白さが混っているのを。
人々は知るのだった。
クロオがもはや絶対的な存在ではないことを
彼に打ち勝った者が存在したことを
そして、再び彼に打ち勝つことは決して不可能ではないということを
その事実は、クロオを恐怖を持って迎える人々達の心に、
暖かな希望の光を灯した。
それは小さく、はかない光ではあったが、
決して消えることなく、強く、そして静かに燃え続けるのであった。
おわり
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