携帯小説!(PC版)

トップページ >> 詩・短歌・俳句 >> 柔らかな悲嘆

柔らかな悲嘆

[390]  モネ  2007-12-01投稿
ぼんやりとした香りの布団にくるまりながら、
お気に入りの曲。
あの頃笑いながら、聞いていたあの曲。
今でも変わらずに美しいファルセットは響くのに、
あの頃共に笑い合った人はいない。
私には人間に重要な何かが足りない。
それが何か分からないまま一人になった。
思惑ばかりが絡み合い、
私は誰も誠実に感じる事が無かった。
あなたもそうだったの。
笑い合った時間。
大好きなこの曲。
煙草の煙とあの人の顔が忘却の空間に滲んで溶けて行く。
愛するの意味も理解できないままに、
ただあなたを忘れて行く時間が悲しいだなんて。
さよならよりも悲しいなんて。

感想

感想はありません。

「 モネ 」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス