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多重恋愛17

[292]  2007-12-02投稿
「…ごめん」

息をきらして、布団にまるまる私にたつやが言ってきた。

「…」

「なみさんが、魅力的だったから…」

「シャワー浴びてくる」

ふらふらしながらお風呂場に向かおうとする私に、たつやが後ろから抱き締める。

「ちょっと…」

「なみさんが好きなんだ」

「…」

たつやは、私をベットにもどし、馬乗りにのる。

「好きなんだ!ずっと会いたかったんだ」

「だからって…」

「いやだった?きもちよくなかった?」

「ばか!なにきいてんのよ!」

ん!

キスされていた。

「あ、ちょっ、たつや!こら!」

「好きなんだ!」

きつく抱き締められ、わたしは、あきらめた。

ため息をついて、たつやをだきしめ

「わかった。もうわかったから、そんな顔しないの」

子供をなだめるように頬をなでた。

たつやは、笑顔にもどると、再び体中にキスをした。

わたしは、それをいとおしく受け止めた。

後ろめたさなどなく、ただ、愛され、考えられなくなっていた。

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