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交錯する鼓動

[319]  通りすがり  2007-12-02投稿
苦しい教室、迷い込んだ蝶。

みんなは、季節はずれと笑う。
その存在は最早ない。

新しい世界に戸惑い、慌てる心。

出口に向かおうと必死なのに、そこはまるで出口とは正反対で…。

あんなに魅力的に映った入り口の先に待っていたのは、地獄の底。漆黒の闇。

当たり前の様に触れていたあの温かく優しい日の光、輝きさえ、ここには届かない。

もう一度、心友(なかま)の所に戻りたい。
出口は確実に目の前にあるのに、そこには、見えない壁がある。

その壁に向かい、無理と分かって体当たり。誰の助けも期待しない。

交錯する鼓動に震えるこの躰

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