クラウンの物語
ここは18世紀のイギリス。
私の名前はクラウン。
両親は私が小さなうちに病気で亡くなっている。
着ている服は古くてところどころにつぎはぎをしている。髪もボサボサで、何日もお風呂に入れていない。お腹はいつもすいていて、まともに食べれたのは3日前のパンだろうか…。
水溜まりに映った自分のみすぼらしい姿にいつも私は愕然とし…こんな世界になぜ生まれてしまったのだろう。なぜパパとママは自分を置いていってしまったのだろう。と嘆いてばかりだった。
クラウンは、花を自分で育て、それを売って生活していた。
しかし、みすぼらしい格好のクラウンから誰も花を買ってくれる人はいなかった…
「今日も売れないわ…ごめんね。お花さん、せっかくこんなに綺麗に咲いたのに私のせいで…」
クラウンは花に謝りながらとぼとぼと小さな自分の家へ向かった。
すると…
「ねぇ!その花全部くれるかな?」
「え…?」
クラウンはびっくりして振り返るとそこには眩しいくらいに美しい男性がにっこりと微笑んで立っていた。
「…ありがとうございます!」
クラウンはあまりの驚きと嬉しさで花を渡す手が震えていた。
美しい男性は優しい声で「大丈夫かい?君が育てたんだよね?大切にするよ!また買いに来るから次も綺麗に咲かせてね!」
とクラウンの目を見つめ言ってくれたのでした。
クラウンにとって、こんな嬉しい言葉はありませんでした。
そしてクラウンは初めて恋心を抱いたのです…
しかし、クラウンには分かっていました。こんな自分が恋心を抱いても叶わぬ恋なんだと…
つづく
私の名前はクラウン。
両親は私が小さなうちに病気で亡くなっている。
着ている服は古くてところどころにつぎはぎをしている。髪もボサボサで、何日もお風呂に入れていない。お腹はいつもすいていて、まともに食べれたのは3日前のパンだろうか…。
水溜まりに映った自分のみすぼらしい姿にいつも私は愕然とし…こんな世界になぜ生まれてしまったのだろう。なぜパパとママは自分を置いていってしまったのだろう。と嘆いてばかりだった。
クラウンは、花を自分で育て、それを売って生活していた。
しかし、みすぼらしい格好のクラウンから誰も花を買ってくれる人はいなかった…
「今日も売れないわ…ごめんね。お花さん、せっかくこんなに綺麗に咲いたのに私のせいで…」
クラウンは花に謝りながらとぼとぼと小さな自分の家へ向かった。
すると…
「ねぇ!その花全部くれるかな?」
「え…?」
クラウンはびっくりして振り返るとそこには眩しいくらいに美しい男性がにっこりと微笑んで立っていた。
「…ありがとうございます!」
クラウンはあまりの驚きと嬉しさで花を渡す手が震えていた。
美しい男性は優しい声で「大丈夫かい?君が育てたんだよね?大切にするよ!また買いに来るから次も綺麗に咲かせてね!」
とクラウンの目を見つめ言ってくれたのでした。
クラウンにとって、こんな嬉しい言葉はありませんでした。
そしてクラウンは初めて恋心を抱いたのです…
しかし、クラウンには分かっていました。こんな自分が恋心を抱いても叶わぬ恋なんだと…
つづく
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