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僕らの物語

[134]  ふく  2007-12-03投稿
君を好きになって僕は変わった
どうやって気持ちを伝えようか毎日悩んだ
最高のシチュエーションで最高の告白をしたかった
その為に恥ずかしくなるほどの恋愛の歌を聴いたりした
君を想いながら聴くと何故か恥ずかしい思いを通り越して感動して泣いたりもした
普段あまり観ない恋愛映画を飽きるほど観たりもした
馬鹿馬鹿しいと感じていたはずなのに何故か熱くなってまた泣いてしまう

僕なりに勉強をして少しだけ大人になった気になる

この成果を発揮できるかは分からないけど勝手に妄想して胸が高鳴る

だけど実際はそう上手くも行かない
プレゼントも買うお金も無ければムードのあるお店も知らないし連れて行ける余裕さえも無い

だから告白の言葉だけは最高の物にしたかった

決戦の日
君の家の近くの公園に呼び出した
場所なんて関係ない
あとは告白に賭けようと意気込んだ

君が急ぎ足で近づいてくる
笑顔で僕の前に立つ
『どうしたの?』
忘れてしまった
何を言おうとしていたのだろう
馬鹿だ
君を目の前にしてあまりの好きの気持ちにあまりの緊張に頭が真っ白になる

とにかく何かを言わなければと焦って
『好きだから付き合って』
それしか言えなかった
あんなに勉強して悩んで決断した揚げ句その言葉しか出てこなかった

『お願いします』
君が白い歯を見せて嬉しそうに笑う
僕は君のあまりの迷いも無い答えに戸惑ってまた頭が真っ白になる

どうしようも出来ない僕に近寄って君が僕を抱きしめてくれた

心臓の音が大きくなる
君に聞こえてしまうかもしれない

そうか
僕らしくていい
恋愛映画のようにはいかないけど
恋だの愛だのと歌うラブソングのように気持ちは伝えられないけどこんなシチュエーションが僕ららしくていい

だって最後は君が作り上げてくれた
こんなふうにしか出来なくてごめんねと言う僕に
嬉しいよと泣いてくれる

君を強く抱きしめた

ほら
何も考えなくてもこんなに幸せになれる




此処から僕らの物語が始まる

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